【NPO法人日本小児がん研究グループ共催】
小児がんについて

8/20(日) 12:05-13:20 コングレスクエア日本橋 第5会場(RoomA1)

司会

真部 淳(まなべ あつし)

聖路加国際病院 小児科 医長

1985年北大医学部卒業。聖路加国際病院で卒後研修を行った。1989年ローマカトリック大学で小児がんの臨床を学び、1990年から3年間、米国メンフィスのSt. Jude小児病院で白血病の研究に従事した。帰国後1997年から東大医科研で細胞療法を学び、2004年から現職。専門は小児白血病、小児MDS、小児がんのチーム医療。2010年末、聖路加フィルハーモニーを結成しクラリネット奏者を務める。

12:05-12:25 急性骨髄性白血病 小児急性骨髄性白血病治療の現状と課題について

急性骨髄性白血病(AML)は小児の白血病の約20%を占めます。化学療法や造血細胞移植の進歩によって今では約70%の患者さんが治癒しますが、再発・難治AMLの治療や晩期合併症など、まだまだ解決すべき課題が山積しています。セミナーではそのような小児AMLの治療の現状と課題についてお話しいたします。

富澤 大輔

富澤 大輔(とみざわ だいすけ)

国立成育医療研究センター 小児がんセンター 血液腫瘍科 医長

1974年群馬県生まれ。東京医科歯科大学などでの勤務を経て2014年9月に国立成育医療研究センター小児がんセンター血液腫瘍科医長に就任しました。「すべての小児がん患者さんに明るい未来を!!」をモットーに、小児の白血病やリンパ腫の診療と研究に従事しています。JCCGでは、小児の難治性白血病の代表である急性骨髄性白血病と乳児白血病のより良い治療法の開発を目指して、多施設共同臨床研究に取り組んでいます。

12:25-12:45 悪性リンパ腫 小児リンパ腫の分類と治療について

小児リンパ腫は白血病に比べ少なく、比較的稀な疾患です。しかしながら、病型は分かれており、病型分布は成人とも欧米の小児とも異なります。治療は病型毎のアプローチが必要ですが、全体的に治療成績の改善が得られています。セミナーではその概要をお話いたします。

小林 良二

小林 良二(こばやし りょうじ)

札幌北楡病院 小児思春期科 小児科部長

1959年北海道生まれ。北海道大学から現在の札幌北楡病院で一貫して臨床現場で仕事をしています。現在はリンパ腫の研究班の班長、JCCGリンパ腫委員会の委員長も務めています。ほとんど休みのない多忙な日々ですが、子どもたちが元気になって明るい将来を取り戻すために仕事をしています。

12:45-13:05 神経芽腫 神経芽腫のふしぎから考える小児がん外科療法

小児外科医が最も多く経験する神経芽腫は、最先端の集学的治療を行っても50%生存がやっとの難治例から、無治療で自然に縮小する予後良好例まで多様性のある腫瘍です。リスクに応じた適切な治療を行い、最小の合併症で最大効果を得ることを目標としたJCCG神経芽腫委員会(JNBSG)の臨床研究を紹介し、外科療法について解説します。

米田 光宏

米田 光宏(よねだ あきひろ)

大阪市立総合医療センター 小児外科 部長

1960年奈良県生まれ。和歌山県の小学校、大阪市の中学高校、岐阜大学を経て大阪大学大学院に入学し、以後小児外科、とくに小児がんの診療、研究に携わって参りました。現在は小児がん拠点病院における外科医かつJCCG神経芽腫委員会の一員として、「診させてくれて有り難う」「こころ分子とみらいにおきてメスを構えるべし」を座右の銘として臨床・研究に明け暮れる毎日です。

13:05-13:20 Q&A

→【日本小児血液・がん学会共催】小児がん・AYAがんの長期フォローアップ