がんと家計
がん患者のお金・仕事の悩みとその対策
がんに罹患してはじめて実感するお金や仕事の問題ですが、その実態はとても切実です。これらの問題については医療従事者だけではなく、ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士など専門家の協力によって解決できる問題もあります。実際の相談事例を踏まえて、がんに罹患した患者さんがどのような対策があるかヒントをお伝えできればと思います。
講演者
岡本 英夫(おかもと ひでお)
ファイナンシャル・プランナー
NPO法人がんと暮らしを考える会 副理事長
1951年山口県生まれ。大学卒業後、金融専門出版社である㈱近代セールス社入社。月刊『Financial Adviser』編集長、出版部長、常務取締役制作本部長などを経て、現在、月刊『Financial Adviser』編集委員兼近代セールス社専任講師。主な講演先に日本銀行、みずほ銀行、大和証券など。2011年よりがんと暮らしを考える会の活動に参加し、順天堂大学医学部附属浦安病院、埼玉県立がんセンターでがん患者さんとその家族の金融相談に対応している。
石田 周平(いしだ しゅうへい)
特定社会保険労務士、障害年金アドバイザー
NPO法人がんと暮らしを考える会 理事
2009年石田社会保険労務士事務所開業。2010年よりがん患者の就労支援調査に参加、2013年がん制度ドック作成等、がんと暮しを考える会の活動に参画。2013年からがん拠点病院にて相談員として相談に対応。会社員の休職者に傷病手当金、体力が落ちて日常生活や仕事に支障が出ているという人に障害年金を受給できる可能性があることから社会制度を利用しがん患者の経済的な問題解決のため活動中。医学系/看護系専門誌に執筆多数。
司会
賢見 卓也(けんみ たくや)
NPO法人がんと暮しを考える会 理事長、看護師、MBA
1999年兵庫県立看護大学卒業。東京女子医大病院勤務を経て、2006年日本大学大学院グローバルビジネス研究科にてがん患者の生命保険の有効活用をテーマに研究。2007年より訪問看護パリアンにて在宅ホスピスで勤務しながら、2011年がん医療・生命保険・公的制度に関する研究会を設立し、2013年がんと暮らしを考える会をとして法人化する。がん患者の「お金」に関する制度を一括検索できるWEBサイト「がん制度ドック」を開発し、千葉・埼玉・兵庫・石川でFPと社会保険労務士によるがん患者向け相談事業を運営している。