近年のがん医療の進歩は著しく、また臨床研究、各疾患における診療ガイドラインの整備等も進み、また新しい医療技術、医薬品の登場により、がん医療の個別化も進んでおり、患者がより良いがん医療を受ける環境になってきています。
しかしながら、未だ診療ガイドラインの普及や、がん医療の均てん化は十分でなく、更には、がん患者さん、家族は、がんの治療を行わない放置治療や、科学的根拠が不十分なサプリメント、代替療法など、いわゆるジャンク情報にもさらされています。
そのような観点より、日々進歩する各種疾患の最新がん医療情報、現在問題となっているがん医療のテーマを取り上げ、患者ががんを「知り」、がんを「学び」、がん患者さん、家族、医療者が「集い」、勇気、希望が持てるフォーラムとすることを目的に、ひいては、がん対策基本計画にもある「がん患者を含む国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会」の実現に、少しでも資することを目的とし、去る2014 年8 月9 日 (土)、秋葉原UDX4 階フロアー全ての9会場を用い、患者・家族・市民のためのフォーラムの第一回目となる「AKIBA Cancer Forum2014」を開催しました。
その様子は、さながら患者・家族・市民のための学会で、各領域を代表する医療者による50 近い講演や、子どもを対象としたプログラム、映画、ヨガ、患者会展示なども行われました。キャンサーネットジャパンスタッフ、ボランティアにより1 年かがりで進められたフォーラムには、1,025名の方がご来場され、プログラムの延べ参加者は3,008名にも及びました。
ご講演頂いた医療者は全て無償でのご協力、参加費も無料と本邦初の試みにメディアにも取り上げられ、大きな反響を呼びました。
その「AKIBA Cancer Forum」が規模を大きくし、また今年も帰って来ます!がんを「知り」「学び」、そして「集い」ましょう!1年に1回のこの機会、ぜひお見逃し無く!!