多発性骨髄腫に対する治療の現状と展望

“多発性骨髄腫診療の現状から将来の展望を考える”

8/8(Sat) 15:00-15:50 秋葉原UDX 6F カンファレンス D

多発性骨髄腫は、メルファランとプレドニソロンによるMP療法などの化学療法や自家造血幹細胞移植をもってしても治癒を得ることは難しく、難治性造血器腫瘍と考えられてきた。しかし、多発性骨髄腫の病態が解明されるにつれ、新しい治療薬としてサリドマイド、レナリドミド、ボルテゾミブなどが開発され、骨髄腫の治療成績は格段に向上した。さらに最近では、より効果ある新規薬剤や抗体医薬が開発され、その治療成績はさらに改善している。本講演では、これら新規治療薬を用いた骨髄腫治療の現状と今後の展望について、できるだけ分かりやすく概説したい。

講演者

木崎 昌弘

木崎 昌弘(きざき まさひろ)

埼玉医科大学総合医療センター

経歴 1955年 東京都生まれ 1980年 慶應義塾大学医学部卒業・同内科研修医 1982年 日本鋼管病院医員 1984年 慶應義塾大学医学部内科助手 1988年 米国カリフォルニア大学ロスアンジェルス校(UCLA)血液腫瘍科博士研究員 1991年 慶應義塾大学医学部内科専任講師 2007年 埼玉医科大学総合医療センター血液内科教授 2010年 埼玉医科大学医学部長補佐、同大学院医学研究科博士課程運営委員長 2014年 埼玉医科大学総合医療センター副院長 2015年 埼玉医科大学副学長、同大学院医学研究科長 所属学会 日本内科学会、日本血液学会理事・代議員、日本癌学会評議員、日本臨床腫瘍学会評議員、日本骨髄腫学会幹事、日本検査血液学会評議員など

司会

古賀 眞美

古賀 眞美(こが まみ)

NPO法人キャンサーネットジャパン プロジェクトマネージャー
JACC認定臨床心理カウンセラー
CNJ認定がん情報ナビゲーター1期生

急性リンパ性白血病を発症した弟のドナーとして末梢血幹細胞の提供を機に、血液がん患者・家族、骨髄ドナーの支援を開始。白血病・リンパ腫・骨髄腫の患者、家族、医療関係者が、それぞれの経験をいかしながら患者相談について勉強・研究する会「Patient Advocate Liaison」主宰。日本造血細胞移植学会倫理委員会委員。NPO法人JORTC(日本がん研究治療機構)理事。

公開日:2015年6月4日 最終更新日:2015年10月6日