再発・転移乳がんの薬物治療 2024
再発・転移乳がんを理解するために
再発・転移乳がんの薬物療法も多くの新しい薬が登場し、大変複雑になってきました。そこで、今回は新しい薬をふくめ、現在の乳がん治療体系を整理し、乳がん治療の全体像を把握できればと思います。
講演者
1992年3月東京大学医学部卒業後、2年間の内科研修を経て、1994年より外科専門となる。虎の門病院、都立駒込病院での研修を経て、スウェーデンカロリンスカ研究所へ留学。7年半の留学の後、京都大学、杏林大学を経て、2017年より現在のがん研有明病院乳腺センター乳腺外科に勤務。患者さんが納得できる治療選択をモットーに乳癌診療を行っている。
日本の乳がん治療の第一人者として、聖路加国際病院では乳がん治療を消化器外科から独立させ、ブレストセンターを設立する。常に国際的視野と患者中心の視点を失わず「チーム医療」を構築し個別化医療を実践。日本乳癌学会や日本外科学会、など様々な場において日本の乳がん治療の発展 に尽力をしている。2015年よりCNJ認定乳がん体験者コーディネーター養成講座の意義に賛同し総監修を務める。
司会者
異時性両側乳がん(左:ステージⅡB/右:ステージⅠ)。 2010年、生まれて初めて受けたがん検診のマンモグラフィーで左乳房、9年目の定期検査(エコー検査)で右乳房にがん罹患。現在は経過観察中。初発罹患後6年間、認定NPO法人キャンサーネットジャパンにて乳がん体験者コーディネーター(BEC)養成講座を担当。2020年6月に退職、現在はフリーで学校や企業でがんの啓発活動を行いながら、乳がん関連のセミナー司会進行、ピアサポーター養成のための講師等を多数担当。 患者支援団体メンタル・スパ代表 認定心理士 メンタルコーチ