【日本がん免疫学会共催】
がん免疫療法の進歩
研究の成果と臨床の現場
がん免疫療法の登場によって、がんに対する治療方法は大きく変化しつつあります。本セッションでは、基礎研究者と臨床医の立場からそれぞれ、最新のがん免疫療法の動向と今後の展望について紹介したいと思います。
がん免疫療法はどこまで期待できるか?
鳥越 俊彦
がん免疫療法は進行がんに対する第4の標準治療として注目されています。しかし、免疫療法の効かないがんも多数あります。本講演ではがん免疫療法のしくみを解説し、どのようにして治療抵抗性の壁を越えるか?最新の研究と今後の展望について紹介したいと思います。
免疫療法ががん治療を変える!
門脇 則光
免疫やがんの基礎研究の進歩によって、長い間効かないと考えられてきた免疫療法ががん治療の表舞台に急速に躍り出てきました。がん免疫療法とは何か、その効果、副作用、今後の展望について、臨床的な立場からお話しします。
講演者
1984年防衛医科大学校医学科卒、1986年より札幌医科大学病理学講座においてがん免疫の研究をスタートし、1990年米国ペンシルバニア大学医学部病理検査医学講座、1992年米国ラホーヤ癌研究センターに留学、1993年に帰国して自衛隊札幌病院診療科医官として臨床に携わり、1997年より札幌医科大学医学部病理学第一講座の教員として教育・研究・病理診断に携わる。2015年から現職。2021年から日本がん免疫学会理事長。主な研究テーマは、がん予防ワクチンの開発。
1986年京都大学医学部卒業、1991年京都大学大学院、1996年米国DNAX研究所留学、2000年から京都大学血液・腫瘍内科学助手、講師、准教授、2015年香川大学医学部血液・免疫・呼吸器内科学教授、2021年香川大学医学部附属病院長(併任)。日本内科学会理事、日本血液学会理事、日本がん免疫学会理事、日本血液疾患免疫療法学会理事。研究テーマは、自然免疫・樹状細胞を活かしたがん免疫療法の開発。
司会者
慶應義塾大学卒業後、日経ホーム出版社(現・日経BP)で女性誌の編集に携わり、フリーランスに。雑誌やウェブ、書籍で、医療・健康分野や科学関連の記事の編集・執筆を行う。2014年、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。