【慶應義塾大学病院共催】
がん情報の集め方 動画

主治医は大切な情報源、聞きたいことを聞くコツ

8月7日(日)10:0010:45 第1会場

【全体講演概要】
「限られた診療時間で医師に聞きたいことをどうやって聞いたらよいか」「医師の気分を害してしまうといい治療をしてもらえなくなるのではないか」「信頼している医師に負担をかけたくないので質問は控えています」… 相談場面で患者さんご家族から伺う声のひとつです。医師から伝えられた情報を理解するために、インターネットや書物で、沢山の情報を集め、理解を深めようとする懸命な姿と出会います。また、インターネット等で情報を集めて、不安な気持ちが増したり、混乱をしている方とも出会います。得た情報から信頼できる情報をどのように選択していったらよいか、正しい情報の集め方、見極め方のヒントを考えていく場所にしたい、そんな考えから、本企画を考えました。
主治医は大切な情報源です。
医師はどんなことを考え、患者さん・ご家族に病状説明をしているのか、腫瘍センター医師、外科医師の立場からお話しをし、主治医を味方につけるための工夫を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

◆基調講演:浜本康夫(慶應義塾大学病院 腫瘍センター 副センター長 准教授)
色々な情報が出回る中、確かな情報源から自分に合った情報を探す方法は?
セカンドオピニオンや病院やネットで情報を得ることも大切ですが、なんといっても主治医や病院を味方につけて、ともに病気と闘い、一緒に治療をしていくという「姿勢」「関係」を持つことが重要です。コミュニケーション方法や主治医以外の医療スタッフとのチーム作りについてお話させていただきたいと思います。

◆基調講演:松田 諭(慶應義塾大学病院 一般・消化器外科) 
がん治療において、患者さんと治療担当チームの情報共有は大変重要です。しかし、様々な状況がある中で、スムーズな情報共有を実現することは難しいこともあると思います。今回は、主治医チームの立場から、一般的な外来や病棟の医療チームの構成、個々のスタッフが有する情報の特徴などについて、外科医の立場からご紹介させて頂きたいと思います。

◆講演:飯島 美穂(慶應義塾大学病院 看護部/がん看護専門看護師) 
患者さんやご家族は様々なことを不安に感じ、誰に何を相談していいのか混乱される場合もあるかと思います。
看護師の役割は、患者さんやご家族と医師やその他の医療スタッフをつなぐ橋渡しです。医師に聞きたいこと、治療や症状について困っていること等を整理し伝える工夫点を看護師の立場からお話させていただきます。 

◆フリートーク 

講演者

浜本 康夫 ( はまもと やすお )
慶應義塾大学病院 腫瘍センター 副センター長 准教授

最近、すこしずつ社会的に認知されるようになった「腫瘍内科医」です。現在は大学病院で臨床・教育・研究に励んでおります。がん治療で重要なのは正しい知識で、病気を恐れず向き合っていくことです。極端な方法ではなく正確に適切に冷静に対処することです。私自身も常に現場感覚や患者さんの心情を忘れないように日々精進していきたいと思っています。 趣味:B級グルメ。読書。音楽鑑賞。

松田 諭 ( まつだ さとる )
慶應義塾大学病院  一般・消化器外科

2008年慶應義塾医学部卒業、2年間の初期臨床研修を経て、慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)に入局。栃木県、茨城県での研修を経て、同学の大学院を卒業後、米国留学。2019年より現職。日々、食道癌、胃癌患者さんの診療にあたっています。

飯島 美穂 ( いいじま みほ )
慶應義塾大学病院 看護部/がん看護専門看護師

慶應義塾大学看護医療学部を卒業後、婦人科病棟、呼吸器外科病棟に所属。慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科看護学専攻がん看護分野(CNSコース)を修了後、がん看護専門看護師資格を取得。現在は、呼吸器病棟に所属し、病棟や外来で肺がん患者さんやご家族の意思決定支援や症状マネジメントに携わっています。

司会者

久住 真有美 ( くすみ まゆみ )
慶應義塾大学病院 医療連携推進部/がん相談支援センター ソーシャルワーカー

2000年北星学園大社会福祉学部卒。札幌市内の急性期病院や緩和ケア病棟でソーシャルワーカーとして勤務し、2008年から現職。がん相談支援センター設立に参加し、患者さん家族からのがん相談、患者サロンの企画・運営を行う。がんの親をもつ子どもサポートグループ(SKiP KEIO)メンバー。日々、院内外のがん患者さん・ご家族からの相談に対応しています。