【一般社団法人日本小児血液・がん学会 / NPO法人日本小児がん研究グループ共催】
小児がん 動画

新型コロナウイルスと小児がん / みんなで考えよう!小児がんのドラッグラグ

8月6日(土)13:0014:45 第3会場

【司会】
前半:松本 公一先生
後半:高橋 義行先生

【プログラム】

最初のご挨拶:大賀 正一先生(5分)

新型コロナウイルスと小児がん ①医療面から:福島 啓太郎先生(20分)

【講演概要】
新型コロナウイルス感染症は、2019年12月に中国から報告されて以降、日本を含む全世界に感染が拡大し、現在も流行が蔓延している状況です。この経過の中で、新型コロナウイルス感染症がもたらした小児がん患者さんへの影響について考察します。

新型コロナウイルスと小児がん➁実際の療養面について CLSの視点から:天野 香菜絵先生(20分)

【講演概要】
新型コロナウイルスの大流行から早3年。感染拡大と収束を繰り返す中で、当センターの感染対策も変遷を遂げてきました。本講演では、医療現場にいながら、医療行為は行わないチャイルド・ライフ・スペシャリストという立場から当センターの感染対策と子どもたちの生活がどのように変わってきたのかお伝えしたいと思います。

新型コロナウイルスと小児がん Q&A(15分)

みんなで考えよう!小児がんのドラッグラグ:小川 千登世先生(25分)
小児がんのドラッグラグについて Q&A (15分)

【講演概要】
がんの遺伝子パネル検査が保険適用となり、小児がんでも効くかもしれない薬の候補がわかるようになりました。その薬を使いたい!と、患者さんも医師も思っているのに、実際に使える薬は多くありません。海外で使える薬がなぜ日本で使えないのか、どうすれば使えるようになるのか、一緒に考えましょう!

まとめのご挨拶:足立 壯一先生 (5分)

講演者

大賀 正一 ( おおが しょういち )
九州大学大学院医学研究院 成長発達医学 教授

1984年山口大学卒業後、九州大学小児科入局。その後、同院周産母子センター助手、総合周産期母子医療センター准教授、周産期小児医療学講座教授、山口大学小児科学教授を経て2016年より現職。2018年より日本血液学会理事、2020年より日本小児血液・がん学会理事長。専門は小児血液学、免疫学。

福島 啓太郎 ( ふくしま けいたろう )
獨協医科大学医学部 小児科学講座 講師

1988年信州大学卒業。同年信州大学小児科学講座に入局し、小児医療に従事。2000年長野県立こども病院血液・腫瘍科副部長。2004年から獨協医科大学小児科学に勤務。小児科、血液・がん、感染症、アレルギー各分野の専門医・指導医。日本小児がん研究グループ(JCCG)の支持療法委員会前委員長。小児がん治療における感染症対策をはじめ、がん治療のケアの向上に携わっている。

天野 香菜絵 ( あまの かなえ )
埼玉県立小児医療センター チャイルド ライフ スペシャリスト

2010年米国ルイジアナ州ルイジアナ工科大学チャイルド・ライフ学部卒。卒業後、ミズーリ州Children’s Mercy Hospitalにてインターンを経て、2012年より地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立小児医療センターにてチャイルドライフプログラムの立ち上げ・運営を行い、現在に至る。2021年4月よりチャイルド・ライフ・スペシャリスト協会副会長を務める。

小川 千登世 ( おがわ ちとせ )
国立がん研究センター中央病院 小児腫瘍 科長

1990年福島県立医科大学卒。群馬大学小児科で研修、小児がんを中心に診療。2005年より聖路加国際病院小児科、2012-2013年には福島県立医科大学の創薬関連トランスレーショナルリサーチ部門の臨床研究治験分野勤務。2013年夏より現在の国立がん研究センター中央病院小児腫瘍科勤務となり、現在に至る。日本小児がん研究グループなどと協同し、小児がんに対する新しい薬や治療の開発を中心に診療・研究を行っている。

足立 壯一 ( あだち そういち )
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授

京都大学医学部卒業、京都大学小児科で、長年、小児科血液グループの臨床現場の責任者として従事。ライフワークは小児急性骨髄性白血病の臨床と研究で、JCCG(日本小児がん研究グループ)臨床試験(AML-12)の研究代表者も務めた。平成21年から現職で、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師教育に尽力。現在は、JCCG理事長で、組織がワンチームになることに全力を尽くしている。

司会者

松本 公一 ( まつもと きみかず )
国立成育医療研究センター 小児がんセンター長

1987年名古屋大学卒。名古屋第一赤十字病院で、造血細胞移植の黎明期の医療に携わる。1994年、米国フレッドハッチンソンキャンサーリサーチセンターに留学し、移植免疫を学ぶ。その後、名古屋大学、トヨタ記念病院を経て、2002年に再び名古屋第一赤十字病院に勤務。2013年から国立成育医療研究センター小児がんセンター長となり、現在に至る。専門は、小児造血細胞移植と神経芽腫、小児がん医療提供体制整備。

高橋 義行 ( たかはし よしゆき )
名古屋大学医学部附属病院 小児科 教授

1992年名古屋大学医学部卒、名古屋第一赤十字病院で研修し名古屋大学大学院卒業後2001年から米国国立衛生研究所(NIH)でがん免疫療法研究に従事し2006年に帰国。名古屋大学医学部小児科で小児がん診療・研究を行い、2016年に名古屋大学小児科教授に就任し現在に至る。神経芽腫に対するJCCG多施設臨床研究(JN-H-20)の研究代表者。専門は造血幹細胞移植、白血病・神経芽腫に対するがん免疫療法。