頭頸部がん
頭頸部がんの予防と早期発見
8月6日(土)13:00−13:45 第2会場
脳を除く頭から首(頭頸部)には視覚や聴覚、会話、呼吸、食事など様々な機能を司っている臓器が集まっています。困ったことに、頭頸部には舌がん、喉頭がん、咽頭がん、耳下腺がん、甲状腺がんなど多彩ながんが発生し、これらを総称して頭頸部がんと呼んでいます。進行がんでは、治療により会話や食事など毎日の生活に関わる機能に影響が出ることが多く、なにより予防と早期発見が重要です。歯や義歯の刺激、喫煙、飲酒、ヒト乳頭腫ウイルスなどの危険因子をできるだけ避け、長引く声嗄れやのどの痛み、首の腫れがあったら速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。
講演者
丹生 健一 (
にぶ けんいち )
神戸大学大学院医学研究科
耳鼻咽喉科頭頚部外科学分野 教授
神戸大学耳鼻咽喉科頭頸部外科主任教授に就任して20年となりました。放射線科、腫瘍内科、形成外科、口腔外科、消化器外科、呼吸器外科、脳神経外科など関連診療科と連携し、看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士など様々な医療職種とチームを組んで、根治と生活の質の両立を目指した頭頸部がんの治療を行っています。
司会者
柴田 敦巨 (
しばた あつこ )
株式会社猫舌堂
代表取締役社長
看護師として病院勤務をしていた2014年、耳下腺がん(腺様のう胞がん)に罹患。治療によって、食事・外見などQOLの変化から心理社会的な影響を受ける。同じ境遇の仲間たちとの出逢いが支えとなり、2020年2月(株)猫舌堂を起業。 当事者になって気付けた視点を 「ピアメイド(同じ境遇の仲間とデザイン)」という新たな価値で社会のアップデートにチャレンジ中。