男性のがんとセクシュアリティ~その過去・現在・未来~(〜12:30)
若い世代に多い精巣腫瘍を中心に、性機能低下の問題等を解説します
精巣のがんであるため、家族やパートナー、友人に相談しにくく、また患者数も少ないため、社会での認知度も低い。こうした精巣腫瘍のサバイバー2人から性欲減退・性機能低下等の深刻な悩みが打ち明けられ、男性がんに長く寄り添ってきた医師が、病気とのつきあい方や生活での工夫、最新治療法などを丁寧に解説していただく。
講演者
1960年生まれ。日米の医師免許を持ち、泌尿器科学、腎臓学、分子生物学、臨床腫瘍学の研鑽を積む。2003年より帝京大学医学部主任教授、2012年より現職。ロボット手術ダビンチを駆使した精度の高い泌尿器手術を行う一方、学際的なアプローチを抗加齢医学、男性の健康医学に導入。日本Men's Health 医学会理事長 著書に『いのち』(かまくら春秋社)など。
働き盛りの30代前半、2004年5月に精巣腫瘍に罹患し、1年半の闘病生活の中で、超大量化学療法という致死量の抗がん剤を含む化学療法13クールに加え、外科手術3回を施術するも、治療中「限りなく治る確率が低くなった」と宣告される。闘病中よりHPやブログを開設し、リアルタイムで情報を発信。奇跡的に寛解後は、キャンサーネットジャパンのボランティアスタッフとして、講演活動、ピアサポートを実施。2008年1月にはブログを一冊の本にまとめ出版。2010年10月日本初の精巣腫瘍の患者会を創設し、代表に就任。毎月大阪、筑波、京都等でピアサポートを実施。
司会者
精巣腫瘍を二度経験した、がんサバイバー。仕事は、がん専門記者として、テレビ・ラジオで医療報道を担当。1987年、精神免疫腫瘍学の観点から、がん闘病者7人がヨーロッパアルプスの最高峰モンブランに挑戦するドキュメンタリーを制作。世界のがん闘病団体に大きな影響を与えた。また、三木恒治・京都府立医大教授(当時)らと、患者会「精巣腫瘍患者友の会」を2010年10月に設立するなど、患者視線での活動を展開。