緩和ケアとサイコオンコロジー
~がん患者さんの痛みとこころ~
10月24日(土)12:00−12:45 第2会場
「緩和ケア」は、がんの治療と一緒に受けられるものです。また、ホスピス病棟(緩和ケア病棟を含む)でしか受けられないものでもありません。病気の時期や場所の違いではなく、患者さんが日々の生活を送るなかで感じる様々なつらさ(身体やこころの苦痛、社会的な問題、自己決定など)を、その分野での専門性を持つ医療者とともに考えて、和らげるのが「緩和ケア」です。今回は代表的な症状である「痛み」を中心に、「抑うつ」についても触れます。患者さんやご家族が心から大切にしたいことを尊重する「緩和ケア」を是非多くの方に知っていただき、受けて頂きたいです。
講演者
松岡 弘道 (
まつおか ひろみち )
国立がん研究センター中央病院
精神腫瘍科 科長
心療内科医。奈良県生まれ。2002年奈良県立医大卒、2012年近畿大学大学院卒。同年緩和ケアチーム専従医となり“心と体がどのように関連しているか(心身相関)”を基盤とした緩和ケアに取り組む。2017年、豪州UTS客員教授。緩和ケア領域の国際共同研究のノウハウを豪州から学び、日本へ導入することを目指し帰国後、近畿大学心療内科准教授(緩和ケアセンター兼任)を経て、2020年7月より現職。日本医療研究開発機構(革新的がん医療実用化研究事業)松岡班研究代表者。
司会者
梅田 恵 (
うめだ めぐみ )
日本ホスピスホールディングス
執行役員・がん看護専門看護師
昭和大学病院の緩和ケアチームでがん看護専門看護師(日本看護協会)として活動後、同大学保健医療学研究科でがん看護専門看護師コースを担当、2020年4月より現職。NPO法人CNJ理事、NPO法人マギーズ東京やともいき京都にも参加。