クロージング
正しい情報を伝えるために
インターネット、テレビ、新聞など、様々な媒体で情報を得ることができる時代ですが、薬機法66、67条で定められた「患者に対する医薬品の広告」は厳しく制限されたままであり、過敏反応から、情報提供自身はむしろ厳しい方向への(自主)規制がなされ、とくにがん医療では「商品名提示」が制限され、公的ガイドラインを製薬会社が広報することさえ制限される自体となっております。そのような状況の中で、今後、どのようにして情報を提供していくべきか、立場の違う4名の方にご登壇頂き議論して頂きます。
講演者
NPO日本臨床研究支援ユニット理事長、NPO日本メディカルライター協会理事長、(社)日本臨床試験研究会代表理事、(社)日本医薬情報コンソシウム理事長、スタットコム(株)会長 1954年福島市に生まれる。東大工学部卒業後、同助手から医学部へ移籍、中央医療情報部講師・助教授を経て1990年から保健学科疫学教室教授、東大医学系研究科公共健康医学専攻教授を歴任し現職。専門は生物統計学とくに臨床試験のデザインと解析、研究者主導研究の支援をミッションとするNPO日本臨床研究ユニットを設立し現在は70以上の臨床試験と疫学研究を支援、財団法人パブリックヘルスリサーチセンターで常務理事として臨床研究支援事業を統括。財団法人日本科学技術連盟にて社会人に対する臨床試験関連セミナーを主催。リターンツーフォーエヴァー、セシルテーラー、穐吉敏子オーケストラ、AEOCの日本初演を二十歳くらいに聞いたのが自慢、今は文楽に凝る。大震災被災住民支援プロジェクト「きぼうときずな」を主催、新たなコミュニティー・地域医療システム作りへの貢献を模索中。
2003年、東京大学医学部卒業。都内で研修後、2006年から国立がんセンター中央病院内科に勤務し、2010年より東京大学医学部呼吸器内科。2014年11月より現職。 希少がんセンター・がんゲノム情報管理センター情報統合室併任。肺がんに対し呼吸器学および腫瘍学の観点から治療に取り組む傍ら、医療の情報の質や伝達方法に関心をもち活動中。
一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事長 一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長 1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。 2000年に悪性リンパ腫を発症。2度の再発を経験し、化学療法、放射線療法、自家末梢血幹細胞移植などを受ける。 自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わるようになり、09年より2期4年、厚生労働省がん対策推進協議会で患者の立場より委員、会長代理を務めた。 現在、一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事長、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、 厚生労働省がん診療提供体制のあり方に関する検討会構成員、文部科学省がんプロフェッショナル養成推進委員会委員などを務める。
1995年MBS(TBS系列)入社。 大阪府庁担当などを経て医療取材担当。臓器移植から小児の病気、食物アレルギー、再生医療など取材分野は多岐にわたる。しかし「がん」の取材だけなぜか縁遠かった。そんななか実父の胃がんが判明。同時期、MBSがん検診啓発キャンペーン「JUMP OVER CANCER」プロジェクトのチーフディレクターに。公私共に「がん」と向き合う。科学的根拠のある最新情報の発信をめざして日々勉強中。夕方ニュース番組「VOICE」キャスター(2000年~2007年)
司会者
日本大学芸術学部を卒業後、フジテレビに入社。アナウンサーとして活躍し、「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」など多くの番組に出演し人気をあつめる。95 年フジテレビ退社。97 年から「世界陸上」(TBS)のメインキャスターを務める他、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)、「スジナシ BLITZ シアター」(TBS)などにレギュラー出演。その他、イベントの司会、演劇コラムやクラシックコンサートのナビゲーター・朗読など幅広く活躍している。 2002年に腹膜炎治療のためにストーマをつくり、1年間オストメイトとして過ごす。 そのことがきっかけで、2011年からCNJ(NPO 法人キャンサーネットジャパン)を通じ、大腸がん疾患啓発活動に参加。BRC(ブルーリボンキャラバン)やさまざまながん啓発のための市民公開講座、医師・看護学会などの司会、コーディネーターの活動もしている。 2013 年より読売演劇大賞選考委員を務めている。