キャンサーナビゲーション動画

ヘルスケア・システムのバリアを克服して、がんに対する医学的かつ社会心理学的なケアを速やかに実現する個別援助

8月17日(土)14:3015:30 研究棟1F 第1会場

がん患者の中で、がんについての正確でわかりやすい情報を受けている人は比較的少数です。患者ナビゲーションは、がん患者さんが質の高いケアを求めたときに直面する多くの課題と障害に対処するために開発されました。今回のプレゼンテーションでは、がんナビゲーションの紹介と公衆衛生および健康経済学へのより広い関連性について説明します。核論としては、ハワイにおける共同コミュニティとヘルスケア組織のがんナビゲーションプログラムについて述べます。また、診断から治療をスピード・アップし、適切な介入が促進され、患者さんのストレスが軽減し、ケアに対して満足が得られるようにデザインされた包括的ながんナビゲーションのためのヘルスケア・システムについて話します。そして、がんナビゲーションの有効な初期データを示し、将来的な目標と課題を紹介します。

講演者

ランドル K. ワダ
ハワイ大学カピオラニ・メディカルセンター 小児科・看護科 准教授

ワダ医師は看護・歯科衛生学校の准教授であり、ハワイ大学Aバーンズ校の小児学講座のオンコロジストでもあります。彼はハワイ・ホノルルの日系アメリカ人5世です。エモリー大学で修士号を取得した後、ロサンゼルスの小児科病院(CHLA)で一般小児科のレジデントを、UCLA医学部で癌免疫学の博士後期フェローシップを修了されました。その後、UCLAの小児血液学/腫瘍学の臨床フェロー、およびCHLAのリサーチ・フェローとして学ばれました。1990年にフェローを終了するとすぐに、UCLA医学部の小児科に配属され、そこで1996年にハワイ大学に移動するまで在籍されました。 現在は小児血液学/腫瘍学の部長を務め、カピオラニ女性・子供医療センターの小児幹細胞移植プログラムのメディカルディレクターを務めておられます。 彼はハワイ臍帯血バンクの創設者であり、バンクのメディカル・ディレクターを務めています。また、ハワイ骨髄ドナー登録とハワイ細胞治療移植研究室のメディカル・ディレクターを兼任されています。

司会者

アキ よしかわ
国際医療経済学者、キャンサーナビケーター

2014年に大腸がん(ステージ3-b)の告知を受けた「がんサバイバー」の国際医療経済学者。2015年にホノルルのクイーンズメディカルセンターで化学療法を受けながらハワイ州のキャンサーナビゲーターの資格を得る。グローバルヘルス財団理事長、グローバルヘルスコンサルティング会長。カリフォルニア大学バークレー国際経済研究所を経て、スタンフォード大学医療政策部を設立、その後、グローバルヘルス財団の理事長としてアメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアの各国で医療政策と研究に携わる。日本の医療界におけるベンチマーク分析のパイオニア。主な著・編著には「Health Economics of Japan」(東京大学出版会)、「日本医療クライシス」(幻冬舎)、「日本人が知らない日本医療の真実」(幻冬舎)、「日米がん格差」(講談社)などがある。