漢方と補完代替療法
1. がん患者の体調改善に漢方薬が効きますよ
2. 補完代替療法の「見極め方」と「向き合い方」
1. がん患者さんの多くが興味を持っている漢方薬。最近の研究により、がん患者さんのつらい症状、抗がん剤の副作用等をいくつかの漢方薬が改善することが明らかになってきました。科学的な根拠に基づいた漢方薬の有効性について、またどんな漢方薬ががん患者さんの体調改善に役立つのかをご紹介いたします。
2. 健康食品、鍼灸、ヨガなど補完代替療法に興味・関心をもったことのある人は多いかと思います。では、補完代替療法は効くのでしょうか?有効性と安全性について科学的な視点から分かりやすく解説します。また、補完代替療法を利用するか否かの意思決定プロセスにおけるポイントも紹介します。
講演者
1985年 産業医科大学卒業、89年 医学博士。91年より米国カリフォルニア工科大学生物学部門に留学。94年より08年まで長崎大学医学部薬理学講座等で基礎医学に従事。09年より国立がん研究センター研究所がん患者病態生理研究分野長。15年より新薬開発をめざす先端医療開発センター支持療法開発分野長、さらに体調改善のための方法を紹介し広める中央病院支持療法開発センター主任研究員を併任。
大阪大学大学院医学系研究科統合医療学寄附講座 准教授/帝京大学臨床研究センター 客員准教授 1998年島根医科大学)卒業。現在、緩和ケアの診療に従事。これまでに「がんの補完代替医療ガイドブック(厚労省研究班)」「統合医療情報発信サイト(厚労省委託事業)[http://www.ejim.ncgg.go.jp/]」「がんの補完代替療法クリニカルエビデンス(日本緩和医療学会)」の作成を担当。
司会者
1987年東京医科大学医学部卒業。同大学外科第一講座および国立がんセンター中央病院等での研修を経て、1997年より東京医科大学病院呼吸器外科、2008年から神奈川県立がんセンターで肺がん診療全般に取り組み、2012年4月より現職。医学博士。ちょいメタボに悩む。座右の銘は、「運・鈍・根」。肺がんなど胸部悪性腫瘍に対する外科治療を中心とした集学的治療の診療と開発に取り組む。分かりやすい情報提供を通じて、個々の患者さんに最適で質の高いハートフルな診療を行うことが信条。