17:15-18:00
がん哲学外来
大切な人ががんになったとき・・生きる力を引き出す寄り添い方
多くの人は、自分自身又は家族など身近な人ががんにかかった時に初めて死というものを意識し、それと同時に、自分がこれまでいかに生きてきたか、これからどう生きるべきか、死ぬまでに何をなすべきかを真剣に考えます。一方、医療現場は患者の病状や治療の説明をすることに手一杯で、がん患者やその家族の精神的苦痛までを軽減させることができないのが現状です。 そういった医療現場と患者の間にある「隙間」を埋めるべく、「がん哲学外来」が生まれました。
『病気であっても、病人ではない』
生きることの根源的な意味を考えましょう。
講演者
1954 年島根県生まれ。医学博士。順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授。一般社団法人がん哲学外来理事長。米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェースがんセンター、癌研実験病理部長を経て現職。2008 年「がん哲学外来」開設。肝がん、腎がんの研究での功績が認められ日本癌学会奨励賞、高松宮妃癌研究基金学術賞などを受賞、第68回「保健文化賞」受賞。
司会者
1995年MBS(TBS系列)入社。 大阪府庁担当などを経て医療取材担当。臓器移植から小児の病気、食物アレルギー、再生医療など取材分野は多岐にわたる。しかし「がん」の取材だけなぜか縁遠かった。そんななか実父の胃がんが判明。同時期、MBSがん検診啓発キャンペーン「JUMP OVER CANCER」プロジェクトのチーフディレクターに。公私共に「がん」と向き合う。科学的根拠のある最新情報の発信をめざして日々勉強中。夕方ニュース番組「VOICE」キャスター(2000年~2007年)