【日本がん・生殖医療学会共催】
「がんと妊娠 オンライン相談の可能性を考える」
がんにおける妊孕性(にんようせい)温存治療の日本の現状を考える
がん患者の就労や経済支援、妊孕性(にんようせい)など、がんに罹患しても安心と希望を持てる社会の実現が期待されています。今回のワークショップでは、がんと共生できる社会を目指す「がんアライ部」の活動、AYA(思春期・若年成人)世代の妊孕性(にんようせい)温存療法の日本の現状をお伝えし、オンライン診療でサポートできる側面を一緒に考えます。
講演者
1990年岐阜大学を卒業後、岐阜大学医学部付属病院、岐阜県総合医療センター勤務および大学院を経て、1995年から1999年までの米国M.D.アンダーソンがんセンター留学。帰国後は、岐阜大学産科婦人科学に勤務。専門は生殖医学。がん診療施設と不妊治療施設が連携し、若年がん患者さんが適切な情報提供を受け、適切な妊孕性温存を受けることができるよう取り組んでいる。
京都大学法学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券株式会社を経て、2012年にライフネット生命保険株式会社入社。企画部長、執行役員、取締役を経て2018年6月より現職。2015年に業界に先駆け、死亡保険金の受取人に「同性のパートナー」を指定可能にする取り組みを推進。2017年から、がん罹患者がいきいきと働くことができる職場や社会を目指す民間プロジェクト「がんアライ部」メンバーとして活動中。
2006年旭川医科大学を卒業後、東京医科歯科大学医学部附属病院、土浦協同病院を経て、2011年から亀田総合病院生殖医療科に勤務。専門は生殖医学。千葉県鴨川市と千葉市で不妊治療に関わりながら、地域の行政と一体となり生殖医療の啓発に力を注いでいる。その一環として千葉県いすみ市、館山市で先進的に取り組まれている「がん・生殖医療の補助金制度」にも関わっている。
司会者
1991年東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院、東京大学大学院を経て、2001年から2003年まで米国マサチューセッツ総合病院留学。帰国後は、埼玉医大総合医療センターに勤務。専門は生殖医学。わが国最大級の周産期センターでの診療のかたわら、日本がん・生殖医療学会副理事長として、妊孕性温存ガイドラインの作成、日本がん・生殖医療患者登録システムの設立などに携わり、若年がん患者さんの医療体制の整備・充実のため活動中。