【日本がん免疫学会共催】
免疫療法
免疫チェックポイント阻害剤(薬)の働き方・効能について
近年、科学的な根拠に基づいた治療効果の期待できる「がん免疫療法」が登場し、がん治療が大きく変わろうとしております。注目度が高まる中、インターネット等で誤った情報が溢れかえっていることが問題となっております。本プログラムでは、「免疫チェックポイント阻害薬」を中心に正しい「がん免疫療法」について解説させていただきます。
北野 滋久(きたの しげひさ)
国立がん研究センター中央病院 先端医療科 先端医療開発センター 医員
1998年三重大学医学部卒業、同大学内科学第二講座入局。2001年より、三重大学大学院医学系研究科に入学、同大学附属病院第二内科にて、造血器腫瘍と固形腫瘍(乳がん、消化器がん、肉腫、胚細胞腫瘍、原発不明癌等)の診療を行いつつ、新規がん免疫療法の臨床試験、患者免疫応答解析の研究に携わる。2005年より、新規がん免疫治療の開発研究とともに、固形腫瘍患者の診療に従事し、その後、主に固形腫瘍の診療と臨床研究に従事する。2008年、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医取得、同年同学会専門医会よりASCO2008総会に派遣される。2009年、米国ニューヨーク市のMemorial Sloan-Kettering Cancer Center, Ludwig Center for Cancer Immunotherapy(Drs. Jedd Wolchock and James Allison)に留学、Visiting Investigatorとして、主に免疫チェックポイント阻害剤(抗CTLA-4抗体療法、抗PD-1抗体療法等)の新規がん免疫療法の開発、臨床試験登録患者の免疫応答解析を主としたトランスレーショナルリサーチに携わる。2013年3月より、国立がん研究センター中央病院に赴任し、新規がん免疫療法をはじめ各種新規薬物療法の早期臨床試験の実施、および、トランスレーショナルリサーチを行っている。
後藤 悌(ごとう やすし)
国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科 医員/希少がんセンター
2003年、東京大学医学部卒業。都内で研修後、2006年から国立がんセンター中央病院内科に勤務し、2010年より東京大学医学部呼吸器内科。2014年11月より現職。
肺がんに対し呼吸器学および腫瘍学の観点から治療に取り組む傍ら、医療の情報などの社会的問題についても活動中。