甲状腺がんの最新の診断と治療
アクティブ・サーベイランスから分子標的薬まで
8/19(土) 15:30-16:30 コングレスクエア日本橋 第5会場(ルームA1)
震災後なにかと話題の多い甲状腺がんですが、その多くは予後の良好な乳頭がんです。腫瘍の成長速度が遅いケースが大半で、多くは手術のみにより完治します。しかし、まれに性質の悪い甲状腺がんもあり、集学的治療を必要とする場合があります。甲状腺がん全般について、惑わされることのないよう最新の正しい知識を持ちましょう。
講演者
杉谷 巌(すぎたに いわお)
日本医科大学大学院医学研究科 内分泌外科学分野 大学院教授
1963年、東京の下町生まれ。幼少期病弱で、小学4年の1学期は全休。この頃、医師志望を想起。高校時代、文科系の能力には恵まれたが、数学・物理はかなりやばい状態。ひそかに精神科医になろうと決意も、柳田邦男の「がん回廊の朝」の影響で、がん研究に関心。1989年、東大医学部卒業。元国際内分泌外科学会会長の藤本吉秀先生のご指導を得て、甲状腺・内分泌外科を志す。病気の特質を見きわめて、一人一人の患者さんごとに最も適切な治療を行うことを目指し、甲状腺がんの治療に取り組む。20年の経験を後進に伝えたい気持ちが昂じて、2013年4月より日本医科大学に異動。
司会
鈴木 信行(すずき のぶゆき)
患医ねっと 代表
精巣腫瘍患者友の会 副代表
北里大学 非常勤講師
1969年生まれ。20歳にて精巣腫瘍に罹患。46歳にて甲状腺がんStageⅣの診断を受け、加療中の患者。
患者と医療者が協働し、日本のよりよい医療環境をつくることを目指す組織「患医ねっと」を2011年立ち上げ、誰もがともに学ぶイベントなどを数多く、企画するともに、全国の病院、大学、市民グループなどにて研修や講演を精力的に行っている。さらに、2015年には協働の場を全国に広めるために、ペイシェントサロン協会を立ち上げ会長に就任し、人材育成なども手掛ける。
患者の立場から医療界に旋風を起こす革命児。自身ががん患者であることを全く感じさせない精力的な活動に、勇気をもらう患者も多い。