前立腺がん、現在と今後の治療

外科治療の進歩と薬物療法
薬物療法の選択肢がひろがっています

8/19(土) 11:00-12:00 コングレスクエア日本橋 第4会場(ホールD)

【外科治療】
近年、もっとも増加している男性のがんとして、前立腺がんが注目されています。その前立腺がんの外科治療の一つとしてロボット手術も急激に増加してきています。da Vinciの普及によって術後排尿・性機能の温存が可能になり、また出血量の減少により高齢者にも安全に治療できるようになりました。また放射線治療についてもお話します。
【薬物療法】
前立腺がんの新しい治療薬として、新規ホルモン治療薬、新規抗がん剤、骨に対する治療薬などが発売されています。これに伴い、治療薬の選択、使用のタイミングや順序、そして組み合わせなど、今後の課題も明らかになってきました。最新情報もとりいれて、すでにわかっていること、今後解決すべきことについて、解説します。

講演者
松下 一仁

松下 一仁(まつした かずひと)

聖路加国際病院 泌尿器科

2001年 北里大学医学部卒業
2004年 東京医科大学泌尿器科助手
2005年 国際医療福祉大学三田病院泌尿器科
2006年 北里大学泌尿器科助手
2008年 東京医科大学泌尿器科助手
2009年 Memorial Sloan-Kettering Cancer center, Research Fellow
2012年 聖路加国際病院
聖路加国際病院では泌尿器科の中でもメンズヘルスクリニックを担当し、前立腺がん、膀胱がんの手術、またこれら骨盤内手術に伴う性機能障害、排尿機能障害に対するリハビリテーション・治療をニューヨークのMemorial Sloan-Kettering癌センターでの診療をモデルとして行っている。

赤倉 功一郎

赤倉 功一郎(あかくら こういちろう)

JCHO東京新宿メディカルセンター 泌尿器科部長/副院長

1984年千葉大学医学部卒業。1990年千葉大学大学院修了(医学博士)。1990-93年カナダ・ブリティッシュコロンビア癌研究所留学。千葉大学助教授を経て、2002年より東京厚生年金病院泌尿器科部長。2007年より同院長補佐(兼任)。2014年JCHO東京新宿メディカルセンターに病院名変更。2015年同副院長・泌尿器科部長。日本泌尿器科学会専門医・指導医。アメリカ泌尿器科学会・国際泌尿器科学会会員。前立腺癌ワークショップ最優秀賞(1990年)。日本泌尿器科学会坂口賞(2000年)。前立腺癌間欠的ホルモン療法を世界で初めて開発したグループのひとり。

司会
川上 祥子

川上 祥子(かわかみ さちこ)

NPO法人キャンサーネットジャパン 理事

1992年早稲田大学第一文学部卒業。国際線客室乗務員として4年間の勤務後、歯科医院立ち上げを経験し医療に関心を持つ。その後、東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻入学、卒業。看護学生時代にがん体験者の講演を聴き、社会でがんと向き合う人々への支援の必要性を実感して以来、キャンサーネットジャパンに関わり、臨床を経て2007年1月、キャンサーネットジャパン専任理事となり、2015年4月、事務局長就任。臨床は東京大学附属病院放射線科病棟、都内クリニック乳腺化学療法外来担当等。近畿大学医学部非常勤講師、頭頸部癌診療ガイドライン外部評価委員、大腸癌研究会倫理委員会委員。