甲状腺がんの最新の診断と治療
“アクティブ・サーベイランスから分子標的薬まで”
8/6(土) 18:00-18:50 コングレスクエア日本橋 ルームA1
震災後なにかと話題の多い甲状腺がんですが、その多くは予後の良好な乳頭がんです。腫瘍の成長速度が遅いケースが大半で、多くは手術のみにより完治します。しかし、まれに性質の悪い甲状腺がんもあり、集学的治療を必要とする場合があります。甲状腺がん全般について、惑わされることのないよう最新の正しい知識を持ちましょう。
講演者
杉谷 巌(すぎたに いわお)
日本医科大学大学院医学研究科 内分泌外科学分野 大学院教授
1963年、東京の下町生まれ。幼少期病弱で、小学4年の1学期は全休。この頃、医師志望を想起。高校時代、文科系の能力には恵まれたが、数学・物理はかなりやばい状態。ひそかに精神科医になろうと決意も、柳田邦男の「がん回廊の朝」の影響で、がん研究に関心。1989年、東大医学部卒業。元国際内分泌外科学会会長の藤本吉秀先生のご指導を得て、甲状腺・内分泌外科を志す。病気の特質を見きわめて、一人一人の患者さんごとに最も適切な治療を行うことを目指し、甲状腺がんの治療に取り組む。20年の経験を後進に伝えたい気持ちが昂じて、2013年4月より日本医科大学に異動
司会
小西 敏郎(こにし としろう)
東京医療保健大学 副学長・医療栄養学科長
1972年東京大学医学部卒業。胃癌や食道癌・大腸癌などの消化器癌の手術治療を主にする外科医。趣味は内緒(ナイスショットと呼びます)。自身が2007年に早期胃がんの内視鏡治療を受け、また前立腺がんの手術を2009年に受けた。いずれも非常に早期で発見でき完治したのも毎年定期的に検診を受けているおかげ。