第7回フォローアップ総会~BEC・CIN 活動報告~
CNJでは、BEC/CIN認定者の方々の継続教育と相互交流の機会を図るため、BEC/CINフォローアップ委員会を組織しています。BEC/CINは、これまでに全国で600人を超える認定者を輩出しており、全国各地でざまざまな活動をしております。そこで今年も、委員会では、BEC/CIN 1期~11期の認定者の方々の活動報告と交流の機会を兼ねて「第7回フォローアップ総会」を開催いたします。認定者同士での情報共有・交換の場としてご活用ください。もちろん、これから認定取得をお考えの皆様にも、とても参考になる発表ばかりですので、ぜひお聞きいただきたい内容です!
活動報告演題は5月に募集し、厳選なる審査の結果、以下6組の活動を報告する運びとなりました。ピアサポーターとして様々な分野で活動する、BEC/CIN認定者の皆様の活動を、ぜひたくさんの皆様にご覧いただければと思います。
風間 沙織(かざま さおり)
BEC 11期生
BEC取得後、ピアサポート活動を屋外でできないかと考えていました。そんな時サバイバー仲間からいわれた「運動しなきゃって思うんだけど、ウォーキングは無理。でもおさんぽならできそう」これがお散歩ヨガを始めたきっかけです。
術後体を動かそうと思ってはいても運動というとハードルが高くあきらめる人も多い。また、何かと内に籠りがちになり気が付けば背中も心も丸まっている。青空の下でおしゃべりしながら歩き、ヨガで普段縮こまっているところを伸ばす。
開催は月1回、できるだけ緑の多いところをコースに入れています。また少し遠出して遠足の気分を味わったり、おいしいものを食べたりという楽しも。
おさんぽヨガは心と体をストレッチします。
加藤 那津(かとう なつ)
BEC 10期、CIN 11期生
BEC受講時から、何か「がん」に関わることがしたいけど、何をどう始めて良いかわからないと模索してきました。転機が訪れたのは、昨年のこの報告会で先輩方の活動を知ったことです。その先輩方にアドバイス戴きながら昨年11月に地元名古屋で「若年がんサバイバー&ケアギバー集いの場 くまの間」を立ち上げました。がん種にとらわれず、サバイバーの方だけで無く、ケアギバーの方にもご参加いただけるよう扉を開いています。なかなか若年者が集まる機会が無い名古屋で、「お茶の間でほっこり」しているような雰囲気を味わうことのできる時間と場所を継続してご提供できるよう心がけて活動しています。
小西 仁美(こにし ひとみ)
BEC 10期生
私は現在 ブレストケア京都という 人工乳房を作る会社で 製作をするブレストシリコンアーティスト兼、アドバイザーとして活動をしています。
人工乳房と言うのは、何らかの理由で再建が無理な方の医療用シリコンで出来た脱着式の乳房です。
アドバイザーの仕事では 製品の説明を始め 実際に患者さんの傷跡を見ながら「型取り」という作業をします。
石膏を使用して患者さんの体から型を取ります。
この時に 患者さんと 様々な悩み、乳癌の話をします。
「話を聞いてもらって良かったわ」
「気持ちが楽になったわ」など 言って貰える時がこの仕事をしていて 良かったなと思える時です。
私 自身も乳癌になった時に いつか この経験が糧になり活かせる時が来ればいいなっと思っていました。
今が その時だと思ってい これからも活動をして行きたいと思っています。
久保 利佳子(くぼ りかこ) / 三浦 由紀子(みうら ゆきこ)
BEC 8期生 / CIN 7期生
私達は幅広い知識を持つCIN、個別化が進み治療選択にとまどう乳がん患者さんに寄り添うBECとして東京都立多摩総合医療センターのがん情報センターで働いています。
国立がん研究センターや厚生労働省などが発信している優良ながん情報を収集・提供、診療ガイドラインや術後・化療中の生活に関する図書の選定・貸出、ウィッグ・ブレストケア・メイク&ネイルケア・ストーマケアなどの相談会の企画・運営を任されています。
また、私達はそれぞれの特性を生かしてピアサポートや患者ボランティアとしてがん患者サロン(木洩れ日サロン)の運営に関わっています。認定を受けてからの4年間の活動をみなさんにご報告します。
「主治医にいうほどではないけどなんかモヤモヤ~な方、集まりませんか?の会」 アンケート結果から見える乳がん患者の姿
大友 明子(おおとも めいこ)
BEC 7期生
佐崎 和子(さざき かずこ)
BEC 7期生
私たちは、2013年3月より、治療中・治療後の乳がん患者さんの心のケアのお手伝いが出来ればと、ワークショップを開いています。これまでの開催回数は約30回、延べ500名以上の患者さんにご参加いただきました。
参加してくださった皆様にはアンケートにお答えいただいておりますが、この度すべてのアンケートをまとめて、その結果をご報告しようと考えました。
これらの結果から見える乳がん患者さんの抱える問題を再認識するとともに、これからそれらに対してどのようなアプローチが必要なのか、みんなで考えていくきっかけになれればいいと思っております。これから、何か活動を始めようと思っている方、また現在活動中の方の参考になれば幸いです。
牧野 あずみ(まきの あずみ)
BEC / CIN 10期生
これまで薬剤師としてがん医療に携わってきましたが、乳がんを経験し、ピアとしてやりたいことを模索、乳がんと妊孕性の講演や乳がん経験者向けのヨガ等、サバイバーシップ支援の活動をしています。また患者だからこそできることがあると本気で考える仲間に出会い、自分たちの力で治療の選択肢を増やすような主体的活動を目指すトリプルネガティブ乳がん患者会「ふくろうの会」を共に立ち上げました。よりよく、そして長く、生きぬくために、いずれの活動も続けていきたいと思います。2年前、この報告会を聴く側だった私がこのような報告をしているなんて…。
心惹かれ、心揺さぶられる経験を基に、一歩踏み出してみませんか。